本音でQ&A |
ホームページ開設以来、皆さまよりさまざまなご質問が寄せられています。いただいたご質問にはメールでできる限り詳しくお答えしていますが、ここではその要旨を紹介します。 なお、宝石に関して疑問・質問がございましたらどんなことでもお気軽にお尋ね下さい。E-Mailでお答えいたします。
ただし、個別の商品について、その価格が妥当かどうかの質問にはお答え致しかねます。
なお、当コーナーへの掲載を希望されない場合はその旨をお書き添え下さい。 |
Q120. |
Sat, 10 Jan 2015 17:04:17
私はアクセサリー業界に従事するものですが、以前より、ダイヤモンドのラウンドブリリアントカットについて疑問が2点あります。
1、まずラウンドブリリアントカットはテーブル側からの光は100%テーブル側に反射(全反射)すると言われていますが、そうだとすれば石留めの際の下穴など、光を取り入れるための地金の工夫などは不必要なのではないでしょうか?(単にカット技術にも限界があるから、、ということなのでしょうか?)
2、同様に全反射に関してですが、いくら優れたカット職人であろうとファセットとファセットの間のカドから光は漏れると思うのですが、キューレット側のファセットとファセットの間のカドから光が漏れてしまえば、全反射とは言えないのではないでしょうか?
この2点、誰に尋ねても明確な答えが返ってきたことがありません。もし差し支えなければお答え頂けないでしょうか? |
A120. |
アクセサリー業界にいらっしゃるということですので、3Ex H&Cカットのダイヤを入手できるとすれば、光を通さない厚紙に丸い穴を開け、穴の上にダイヤを載せて、上から強い光をあててみて下さい。
そうすると、僅かですが、光が下に漏れてくる様子がお分かりになると思います。
「全反射」とはある方向から入った光がそのまま外に出るのではなく、ダイヤのファセット(面)でダイヤ内部に向けて反射することを言っているのであって、「全部」反射するという訳ではありません。
ラウンドブリリアントカットで理想的なカットにしたからと言って、上から入った光が「100%」上に戻るわけではありません。ごく一部の光は下に漏れてしまいます。
クラウン側から入る光は、いろいろな方向から入るため、入る角度によっては、ファセットから外に漏れます。
内包物が多い場合は、光が内包物に当たって進行方向を変えたり、吸収されるため、ダイヤに入った光がすべて上に出てくるわけではありません。
ファセットとファセットの間の線をファセット・エッジと言いますが、もしも、ファセット・エッジからしか光が下に漏れないとしたら、下から出る光は線状に光るはずですが、実際にはそのようにはなりません。
逆に、パビリオン側から光を照射した場合、ほとんどはダイヤの中に入ることは出来ませんが、一部の光は中に入り、上に出て行く場合もあります。
ですから、パビリオン側からでも内部の内包物(インクルージョン)を確認できるのです。
枠に対する工夫という点ですが、たとえば、ある会社が、横から見るとU字型にカーブさせたデザインで、横からも光が入るので一層ダイヤモンドが輝くという説明をしていますが、実際には、そのような効果は確認できていません。
当社でも同じデザイン枠がありますのでご覧ください。
仰るようにキューレット(尖端部)の下の部分の枠に穴を大きく開けたとしても、実際に着用すれば、指に遮られて光は入らないと思います。
逆に、光が下に抜けないように、パビリオン側の角度に合わせて、枠でダイヤをぴったり密着させることが可能だったとしても(実現不可能だと思います)、枠の金属の表面には細かい凹凸がありますので、かえって光が錯乱してしまうのではないかと思います。 |
Q119. |
Wed, 23 Apr 2014 09:02:35
セッティングについて教えて頂きたいことがあります。
4Cが全く同じダイヤの場合プロングセッティングとベゼルセッティング(又はハーフベゼル)では輝き方が変わるものなのでしょうか?ベゼルの場合周りを取り囲んでるため、光を受ける面が少なくなって輝きが減りそうな気がするのですが、ダイヤの輝きに側面からの光は関係ないものなのですか?
あと、ホワイトゴールドについてです。
18k、14k、10k、最終段階でメッキコーティングをする前の段階での色は「18kが一番黄色みを帯びている」であっていますか?もともと金は柔らかくて他のものを混ぜると硬くなると聞いたような気がするのですが、その場合10kが一番硬くて傷が付きにくい+ホワイトゴールドの場合メッキが剥げてきても分かりにくいのはもともと白っぽい(18k、14k、10kの中で)10kが一番いいような気がしますが、どうなんでしょう?金の含有量による価値、金属アレルギーの有無にもよると思いますが・・・ |
A119. |
ダイヤは、上から入った光が全反射してから再び上に出てくるときに眩い輝きを出します。側面からの光は、真横からのごく一部を除いて、ほとんどすべて中に入りませんので、パビリオン側をすべて覆っていても、ほとんど輝きには関係ありません。
仰るとおり、ベゼルセッティング(伏せ込み)の方がダイヤを隠す部分が多いので、その分ダイヤが小さく見えますし、輝きも少なくなります。
ホワイトゴールドは、金に銀やパラジウムなどの白色金属を混ぜて白くしたものですので、仰るとおり混ぜ物の多いほど、つまり純度(正しくは品位と呼びます)が下がるほど白さが増します。
金属は金でもプラチナでも純度が高いほど軟らかいので、型崩れしにくいように、わざと純度を下げています。
しかしながら、純度を下げすぎると硬くなりすぎて、加工に適さなくなります。
そこで、純度を下げる場合は、混ぜる金属の種類を変えて、硬くなりすぎないようにしています。
ですから、単純にK10だから硬くて傷つきにくいということではありません。
金属アレルギーは、特定の金属により引き起こされるものですので、個人個人によって金属が違います。
含有量が多いからアレルギー反応が強くなると言うことではありません。
もちろん、ごく微量にしか含有していなければ反応が出ないこともあります。
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Q118. |
Tue, 10 Dec 2013 16:48:33
実は、最近マスコミなどでもよく取り上げられている、社長さん自らがラザールキャプラン社のダイヤモンドを選びに選んでいらっしゃる、という触れ込みのお店にも伺ったのですが、そこで聞いた、
@「ダイヤモンドには、本来、ものすごく輝く方向が1つだけあって、経済性を重視してこの磨く方向を違えるとグレードの高いダイヤモンドでもあまり輝かないし、グレードが低くても、この研磨の方向さえ正しければ、まばゆい程にきらめく」というのは、本当でしょうか?
また、A「ラザールキャプラン社のダイヤモンドの研磨は、他のカッターよりも2段階、研磨の工程が多く、それがダイヤモンド表面の滑らかさ、ひいては輝きの強さの違いだ」、と聞いて来ましたが、本当に、カッターによって研磨の工程が違うのでしょうか? |
A118. |
@ いろいろな文献を調べてみましたが、そのようなことはどこにも書かれておりません。
クラリティグレードの高いダイヤは均質ですので、空気中からダイヤに入る光はダイヤの表面で屈折して、その後は直進します。
内包物(インクルージョン)があれば、光を吸収しますので、その分輝きが失われます。
内包物が全くなく、プロポーションとシンメトリー(対称性)が完全であれば、入った光はほぼ100%上部(クラウン側)から出て、まばゆく輝きます。
したがって輝きの度合いを決めるのは研磨の方向ではなく、内包物(つまりクラリティグレード)とプロポーション、シンメトリー(つまりカットグレード)が良いかどうかによります。
経済性というのは、多分なるべく大きく、なるべく重く研磨しようということだと思いますが、そうするとカットグレードが下がってしまいます。
たとえばVery Goodに研磨すれば1ctになるような原石を3Ex H&Cに研磨しようとすると0.8ctにしかなりません。クラリティグレードが同じであれば1ctのVery Goodの方が0.8ctの3Ex H&Cよりも高く売れますので、わざわざ3Ex H&Cに研磨する必要はありません。
A どのように研磨したかではなく、研磨した結果が問題なのです。
たとえば、ダイヤモンドはダイヤモンドパウダーで研磨しますが、パウダーが粗いと研磨痕が表面に残ってしまい、透明感が落ちますので、カットグレードはExcellentにはなりません。
研磨の状態は鑑定書にも明記されています。
トリプルエクセレント(3Ex)とは、カットの総合評価ばかりでなく、仕上げの2項目(研磨の状態とシンメトリー)がExcellentのことを言い、最高のカットグレードです。
3Exであれば、肉眼で見て判別できるような輝きの差はないので、むしろ、クラリティグレードの良いものを選ぶ方が重要になります。 |
Q117. |
Wed, 27 Nov 2013 13:11:46 貴社のHPにありますダイヤの選び方に表記されていますクラリティーについてご教授していただければとメールをお送り致しました。
インクルージョンのカーボンスポットは好ましくないのはわかりますが、クラウドやフェザー、ニードルが存在している場合はどう判断したら良いのでしょうか。1カラット以上の大きさでVG・VS1といわれるダイヤのテーブル面やスター・ファセットにある場合です。もちろんEX、3EXでも構いません。この場合先に挙げたインクルージョンは無視できるのでしょうか。無視できないのであればどの位置で留まっていたら良いのかご教授していただければ幸いです。ダイヤを購入するにあたりインクルージョンを問題にしないためにはVVS2以上を購入すべきなのでしょうか。 |
A117. |
ダイヤモンドの輝きは上部(クラウン側)から入った光が、パビリオンに当たって全反射して再び上部から出て行くときにまばゆい光を放つわけですが、内包物(インクルージョン)はその光の進行を妨げるものですから、カーボンスポットであれクラウドであれ、多ければ多い程輝きを失わせます。
したがって、内包物の形状ではなく大きさが重要になります。
たとえばカーボンスポットのような黒い内包物と、空気穴のような白い内包物を写真撮影してみると、両方とも黒く写り込みます。
ただ、同じ大きさの内包物でも、ど真ん中にある場合と、ガードル(外縁部)近くにある場合とでは、ど真ん中にある方が評価が下がります。
クラリティグレードは、それらの要素を勘案して判定します。
しかしながら、VSクラスですと同一グレードでも、内包物が比較的多いものと少ないもの、その中間というように3段階に分けることができ、VVSクラスでは2段階に分けることが出来ます。
クラリティグレードは10倍で観察して判断するというのが公式的な説明ですが、VS以上ですと見落としがあってはいけないので、鑑定会社のグレーダーは10倍、30倍、45-50倍の顕微鏡を使って観察しています。
ブラインドテストをしてみると、肉眼ではVS1以上を区別することはできないという研究結果が出ていますが、それでもIFが欲しいという方もいらっしゃいますので、これは人それぞれの価値観で違うものだと思います。
なお、カットグレードは、肉眼で明らかに違いが分かりますので、Very Good以下はお薦め致しません。最低でもEx H&Cになさることをお薦め致します。 |
Q116. |
Sat, 8 Dec 2012 15:17:21
ダイヤモンドの一粒ピアスを、1つはテーブルに置いた状態で、もう片方を側に置いた際に軽くダイヤモンド同士が当たってしましましたが、石ズレやキズなどがついしまったのではないかと心配です。 |
A116. |
ダイヤモンドは共擦れしやすい宝石です。しかしながら、軽く当たったくらいで傷がつくことはほとんどありません。
私達が脇石用の細かいダイヤモンド(メレーダイヤ)を保管するとき、何十個ものメレーダイヤを一つの袋の中に入れておきます。袋から出すときも、そのままお盆の上にザーッと出しますので、当然ダイヤ同士が当たっていますが、この程度では傷はつきません。
ご心配でしたら、お近くの宝石店で10倍ルーペで見てもらうことをお薦め致します。 |
Q115 |
Wed, 17 Oct 2012 10:11:20
ちょうど4年ほど前にティファニーのダイヤとPtクロスネックレスをアメリカの直営店で購入しました。知り合いに頼んで買ってきてもらったのですが、購入先は間違いなくサンフランシスコの直営店で、DFSでもありません。ミディアムサイズ(ダイヤ11石でトータル1ct弱で現行サイズより少し大きい)で、現地で消費税込み45万円程度のものです。受け取って間もなく、クロスの一番上の一石が右に傾いているのに気づき、銀座本店で無料で直ししてもらいました。お店が言うには、「石そのものが曲がっているのではなく、留めている爪が右に寄っているのではないか」とのことで、石そのものが傾いているとは認めたくないようでした。私自身も知識がないので、どう曲がっているか正確にはわからないのですが、どうみても一番上の一石が右側に曲がって見え、そのせいかクロスの交差する角度すら90度に交差してないように見えました。「高額商品にも拘わらず、チェックが甘く技術レベルの低い商品だな」と思い、それからよくよく見ているとますます造りの悪い商品だと思うようになりました。(ダイヤが悪いというよりセッティング技術が悪いという意味です)
それから2年くらい経った時に全体的な造りの悪さと爪が長いことを理由にそれまでの経緯を話した上で「二度と直さなくてすむように綺麗に直してください」と強く言い、二度目のお直しを高島屋内のティファニーにお願いしました。詳細にどの爪とどの爪を直したかまではわからないのですが、おそらく石は外さず、部分的に爪の長い箇所を削ってくれたようで、この時も無料でした。
それからほとんど使用することなく、最近になって、今度は横ラインの一番右の一石の角度が光に照らすと手前に傾いて留められていることに気づき、今度は三越内のティファニーに修理を依頼しました。私自身は傾きを確信しているのですが、店頭では照明が強すぎ見えづらいのか、認めたくないのか、預けて確認することになりました。二週間ほど経ち連絡がきましたが、「お客様のご指摘部分に問題はありませんが、縦ラインの一番下の一石が使用による劣化、衝撃による緩みがあり、爪が開き石が浮いているので修理代が三千円かかる」と言われました。今に至るまで使用回数は30〜50回程度と少なく、落としたりなど全くしていないのに日常生活の振動、テーブルに置く衝撃で、ネックレスの爪が緩み石が浮いたりするのでしょうか?日常的に10年以上使ってきたオメガの時計やカルティエの指輪ですら、石が取れたり、緩んだりしたこともないのに衝撃の少ないネックレスの爪がその程度で緩むものでしょうか?
私も大変怒っているので、使用回数や状況を伝え、「その程度で爪が緩むなら、この先ボロボロになっちゃいますね。」と嫌味で言ったのですが、開き直ったようにそう繰り返すばかりです。直さなければ心配ですし、私自身、三千円の修理代が惜しいのではありませんが、お店の言い様に腹が立ちます。ちなみにネックレスの修理の記録は、どこまで詳細かはわかりませんが、先方には残っているようです。ただ、都合によって、情報を出してきたり、その記録にないと言ってみたり、本当のところはわかりません。
自分自身に正しい知識、見る目があればよいのですが、生憎そこまでありません。お忙しい中、恐れ入りますが、ご意見ご教示いただければ幸いです。 |
A115. |
実際に商品を拝見していないので、もともと石止めが悪かったかどうかの判断は出来ませんので、一般論として申し上げたいと思います。
一般的には指輪の方が衝撃を受ける可能性が高いことは仰るとおりですが、使用していれば、使用者が気がつかなくとも製品に対して衝撃が加わったりして石が緩むことはあると思います。
そこで、ブランド店では使用頻度の高い人が使っても故障しないであろうと思われる期間を保証期間と定めて、保証期間内なら無償修理に応じているはずです。
既に2回も修理の依頼があったのですから、販売者としては、二度と修理が来ないように念には念を入れて修理するはずです。
ブランド店では、修理する人と検品する人は違っているはずですので、検査ミスの可能性は非常に低いと思います。
また、購入者は修理を受け取るときには、そのまま受け取るのではなく、チェックしてから受け取っているはずです。
したがって、修理を受け取ってから以降の使い方に起因すると考えられる不具合については有償修理になることはやむを得ないと思います。
店員さんの言葉遣いや修理記録については、このQ&Aの趣旨から外れますので、コメントすることは出来ません。 |
Q114. |
Fri, 28 Sep 2012 11:22:45
貴社のホームページを見ると、中央宝石研究所の鑑定書がすべて付いている。と記述されています。
しかし、ダイヤモンド裸石価格表を見ると、所々にGIA鑑定書付となっていますが、殆どが無記入です。
つまり、鑑定書の欄が無記入の場合は、すべて中央宝石研究所の鑑定書が付いていると考えるのですか?
また、ホームページに出てくるAGLとGIA及び中央宝石研究所との関係はどの様に理解すれば良いのですか? |
A114. |
当社のダイヤにはすべて中央宝石研究所の鑑定書が付きます。
備考欄に「GIA鑑定書付」と表記してあるダイヤには中央宝石研究所とGIAの鑑定書が付きます。
また、「GIA鑑定書付」と表記されているダイヤには、一部例外を除き、ほとんどにGIAの鑑定書番号がガードル(外縁部)にレーザー刻印されています。
4C方式によるダイヤのグレーディングはアメリカのGIAが考案したものです。
GIA方式の他、FGA方式、HRD方式、スカンジナビア方式などがありますが、世界第1のダイヤモンド消費国であるアメリカと第2の日本がGIA方式を使用したため、現在ではGIA方式が世界中で使われています(欧州ではHRDが主流です)。
日本では中央宝石研究所やAGTジェムラボラトリーなど、主立った鑑定機関が加盟している宝石鑑別団体協議会(AGL)がダイヤの鑑定にはGIA基準を守ることを規約に定めています。
したがって、どのダイヤモンドであれ、GIAでも中央宝石研究所でもAGTでも同じ結果が出ます。
もちろん、グレードというのは範囲規定ですから、たとえばVS1でもVS2に近いものもあれば、VVS2に近いVS1もありますし、どちらにすればいいか迷うようなボーダーラインの石もあります。
しかしながら99%はどこの鑑定機関に出しても同じ結果が出ます。 |
Q113. |
Wed, 19 Sep 2012 00:21:36
先日貴社で婚約指輪を購入しました。改めてプロポーズを受け、無事入籍も致しました。
本当にキレイで毎日見ても見飽きません。
せっかく頂いたので、毎日普段使いしてます。ただ、ぶつけた覚えはないのですが、プラチナ枠の掌側にかなり傷がついています。普段使いし始めてから3週間程です。貴社のHPをみると吊革でも傷がついたりするという事でした。確かに毎日満員電車で、意識してなくてもこすれてたのかもしれません。こういった場合のお手入れやお直しはどうすればいいのでしょうか? |
A113. |
お買上げ有り難うございました。
毎日お使いいただいておられるとのことで、販売致しました当社としても嬉しい限りでございます。
さて、プラチナはステンレスのような硬度はありませんので、硬いものに当たると傷が付いてしまいます。
枠に細かい傷がついた場合は、ホームセンターで「ウィノール」などの金属磨きのジェルをおもとめいただき、柔らかい布に付けて拭くか、研磨剤を染み込ませた「ポリマール」などのポリッシングクロス(金・プラチナ用)で磨いて下さい。
そのあとは必ず歯ブラシに食器洗い液体中性洗剤を付けてダイヤモンドをブラッシングしてください。
職人による「新品仕上げ」は有料(基本料金\3000(税抜)以上)です。
ご披露宴などの前に綺麗にしておきたい場合にご利用頂けます。約1週間かかりますので、余裕を持ってご依頼下さい。 |
Q112. |
Sat, 1 Sep 2012 12:27:54
立爪ダイヤ指輪のリフォーム検討中です。40年近く前に大阪心斎橋の老舗(現在も営業中)で購入した婚約指輪、0.53カラットです。ちょっと心配なのはモアッサナイトというダイヤと酷似しているものがあるとのことで、40年前にも流通していたのでしょうか。お店自体が騙されて・・・との話も聞いていますので教えていただきたいのですが。よろしくお願いします。 |
A112. |
昭和50年代初期にはまだモアッサナイトは市場に出ていなかったと記憶しています。
その当時ダイヤモンド類似石として一世を風靡したのがキュービック・ジルコニアです。
それ以前にはYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)やGGG(ガドリニウム・ガリウム・ガーネット)などが使われていました。
モアッサナイトは合成石としては価格が高かったため、あまり流通しませんでした。複屈折なので、ルーペで石の中を覗くと線が二重に見えますから、単屈折のダイヤモンドとは区別が付きやすいと思います。
むしろキュービック・ジルコニアの方がダイヤと同じ単屈折なので分かりにくいかもしれません。
出始めた頃、質屋が騙されたのはキュービック・ジルコニアの方です。
お買い求めいただいたときに鑑定書あるいは鑑別書が付いていなかったでしょうか?付いていて「天然ダイヤモンド」の記載があれば、まず間違いないはずです。
お買い求めになったお店の保証書があれば、そのお店にご持参になってお聞きになればよろしいかと存じます。 |
Q111. |
Mon, 13 Aug 2012 11:46:35
ハートカットのブラウンダイヤ[一粒で1カラット)を身につけて、外出したところダイヤにすり傷ができてしまいました。ダイヤの真上の一番広い面に、3本平行に薄く筋が付きました。ごく薄いので、光の加減では見えないですが・・・汚れが付いたかと思い中性洗剤をいれた水に30分つけて、柔らかい歯ブラシでこすってみましたがとれませんでした。ダイヤは衝撃には弱くて、欠けたり割れたりすることはあると聞いたことはありますが、
日常普通に使っていて、スリ傷はできるのでしょうか?本物でなかったという可能性はありますか?
買ったお店にはどのようにお話したらいいでしょうか? |
A111. |
ダイヤは地球上に存在するもので一番硬く、ダイヤ同士をこすりつけない限り日常の使用で傷が付くことはありません。
現物を見ないので確かなことは申し上げられませんが、3本平行に筋が付くというのは、後から付いたというよりも、もともと付いていた研磨痕の可能性の方が高いと思います。
お買いになったときには気がつかず、使ってから気付かれたのかもしれません。
鑑定書のクラリティグレードはどのようになっているのでしょうか?
SIクラスでしたら、内部のキズが表面にまで達しているとも考えられます。
お店でご相談なさる場合、どのようなグレードをいくらで買われたかによって違います。
1ctのものを数十万円で買われたのでしたら、もともと表面や内部に傷があったとしても仕方がないと思いますが何百万円もだしてお買いになったのでしたら、きちんとグレードについて説明してもらうことが必要だと思います。
今回のご相談では、その点が分かりませんのでお答えできかねます。 |