世界のプラチナ市場は供給過剰 2009/11/19
 ロンドンにあるジョンソン・マッセイ社が11月17日に発表した「プラチナ2009中間調査報告書」によれば、2009年のプラチナの世界的な余剰は14万オンスと予測される。特に自動車の触媒用が33%減と大幅に落ち込んでいる。
 一方、宝飾用は価格下落を受けて中国での需要が旺盛になっている。日本では価格下落の影響で中古宝飾品からの再生が減ったため新規重要が増加した。
 2010年前半のプラチナ価格は1オンス1280ドルから1550ドルのレンジで推移すると予想される。

ブランド品 日本で軒並み2桁減 2009/09/10
 9月10日付日本経済新聞朝刊によれば、消費者の海外高級ブランド離れが進んでいる。フランスのLVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)グループの日本での2009年1〜6月売上高は前年同期比20%減に達するなど、各社とも2桁前後のマイナス。今後とも販売不振が続くため、店舗閉鎖や値下げの動きが広がると推測している。

2008年のジュエリー小売市場規模が1兆円を割り込む 2009/05/01
 社団法人日本ジュエリー協会(JJA)が発表した2008年ジュエリー小売市場動向調査によると、販売規模は前年比11.8%と大幅減の9,970億円になった。
 品目別に見るとダイヤモンドが高額品の不振から金額ベースで10.2%と大きく落ち込んでおり、特に輸入金額は22.6%の大幅減少となっている。
 色石もルビーなどの貴石は停滞し、安価な半貴石だけが動いている状態で、輸入金額も貴石が27.6%、半貴石が27.4%と共に大幅減となっている。
 昨年はプラスになっていた地金も価格変動の影響を受け金額ベースで10.5%の大幅にダウンした。
 総じて低価格帯のものはそこそこ動いているが、高額品の売れ行きが大きく落ち込んでいるといった状況だ。

ダイヤモンド価格 下落に転じる 2009/02/01
 ダイヤモンド価格指標サービスのラパポート社が1月30日に発表した価格リストによれば、すべてのサイズでダイヤ価格が2%以上の下落を示している。
 昨年9月15日のリーマンショックをきっかけに、5カラット以上の大粒石から始まった下落が、いよいよ小粒石まで波及してきたと言えよう。
 今後、世界の景気後退がどの程度続くかにもよるが、景気回復が長引くようだと一層の下落が続くことが予想される。

ダイヤモンド価格の上昇 2008/05/28
 インフレ時代の到来は2005/8/24付け「オピニオン」で予測したとおりだが、マスコミは今年になってから毎日のように物価の値上がりを報道している。
大粒ダイヤ5年価格推移
 マスコミでは報道されていないが、ダイヤモンドの価格も急激に上昇している。特に1カラット以上の、いわゆる大粒石の値上がりが顕著だ。中国やインドなどの新興国の富裕層が争うようにしてダイヤモンドを買いあさっていることが原因だと言われている。
 ダイヤモンド価格の世界的指標とされているRapaport Price Indexでも4月から5月にかけて平均して5%以上上昇している。
小粒ダイヤ5年価格推移 1カラット未満の、いわゆるポインターでも、グレードの良い石は、海外バイヤーが高値を付けているため、日本向けには買付けが困難になっており、品薄状態である。
 今後、日本でも価格上昇が避けられないであろうと予想する業者が多い。
 地金価格高騰もあって、販売の中心となるカラットを0.3から0.25に下げる動きも、今後強まるものと予想される。
資料:GCAL Diadex








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