全宝協は除名処分相当 宝石鑑別団体協議会が議決 |
2010/06/21 |
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全国宝石学協会の(全宝協)のダイヤ・カラーグレードかさ上げの検証作業を進めてきた宝石鑑別団体協議会(AGL)は、本日ホームページ上で結果報告と全宝協の除名処分相当との理事会での議決結果を発表した。
AGLによれば、検証したダイヤは1052個(そのうち1カラット以上のものは235個)で、カラーグレードが2グレード以上違っていたものが27個(1カラット以上では21個)、2グレードではないものの明らかに許容できない1グレードの差があったものが112個(1カラット以上では62個)にのぼった。
鑑定対象となったダイヤは約33万8000個なので、単純に比例計算すれば2グレードの差があるものが8,675個、許容できない1グレード差のものが35,985個、合計で44,660個も存在することになる。これは全宝協の高橋社長の「自社評価のずれを修正しただけ」との主張が崩れたことを示している。
検証作業の結果を受けて開かれたAGL理事会では、この結果はAGLのダイヤグレーディングシステム全体の対する信頼性を著しく傷つけるものである。本来なら総会決議で除名処分にすべきなのだが、全宝協はすでに退会しているので、除名処分と同じく2年間の会員復帰を認めない除名処分相当にすることを決めた。 |
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