新宿・伊勢丹で23カラット2億円のダイヤを展示 2004年7月14日
不純物をほとんど含まない23.6カラット、価格にしておよそ2億円のダイヤモンドを、デ・ビアスが14日から新宿・伊勢丹で展示している。そのほかにも、アカデミー賞授賞式でハリウッド女優が身に着けたダイヤのネックレスや、珍しい赤いダイヤで作った5000万円以上もする指輪など60点が並べられている。また、原石がカットされていくまでの過程などが紹介されている。


鑑別表記に消費者契約法問題浮上 2004年6月17日
既報の通り日本ジュエリー協会(JJA)と宝石鑑別団体協議会(AGL)では鑑別表記の改正を今年9月から実施するが、それに合わせたかのように新た問題が浮上した。
ほとんどの宝石に何らかの処理が行なわれているのは業界内では常識となっているが、消費者に対しては「一般的にエンハンスメントが行なわれています」というコメント付きの鑑別書を付けるだけで、エンハンスメントが何を意味するのか説明しないまま販売している宝石店が多いはずだ。
ところが、消費者契約法(平成12年5月12日公布)では、重要な事実を消費者に知らせずに販売したり(不実告知)、あたかも実際よりも素晴らしいものだと消費者に思わせたり(優良誤認)すると、消費者がその事実を知ったときから6ヶ月以内なら販売店に対して契約の無効を主張できることになる。ただし契約締結の時から5年が時効。
実際に今春、二重価格表示販売で次のような高裁判決が出ている。
41万4000円の値札のついたダイヤの指輪を「29万円にするから」と言われ、「これならお得」と思い、このダイヤをローンで購入した主婦が、購入後、実は市価よりも高すぎるという事実を知り、売買契約の取り消しとダイヤの返却を行い、ローンの支払いを拒絶していた。ローン契約を結んでいたオリコが主婦に対し返済を求めたが、主婦は契約は無効として提訴。一審の大阪地裁では「商品価格は基本的に売主の自由」だとしてオリコの請求を認めたが、判決を不服とした主婦は控訴し、オリコ側が価格鑑定を提出しなかったこともあり、二審の大阪高裁は、「専門家の意見書による指輪の小売価格は12万程度、売主は指輪の価値を41万4000円程度と消費者に誤認させる表示をしていた。消費者契約法に基づき売買契約は無効とすることができ、支払い請求にも理由がない」として、一審の判決を覆した。 (日本消費経済新聞2004/4/21を転載)
消費者契約法に詳しい弁護士の意見では、ジュエリーのナショナルセンターであるJJAとAGLが宝石の表記について取り決めた場合、その効力はJJAやAGLの会員ばかりでなく、すべての宝石商に及ぶと言うことだ。
これからは消費者に販売する場合、天然無加工の宝石以外なら、必ず宝石には何らかの処理が行なわれていることを情報開示しなくてはならなくなる。


鑑別表記改正案まとまる 2004年4月8日
日本ジュエリー協会(JJA)の鑑別表記委員会は、8日鑑別表記の改正についての概要を発表した。
それによると、現在のN・E・T(天然無処理・エンハンスメント・処理石)の3分法からN・Tの2分法にするとともに、従来エンハンスメントで表記されていた「……は一般的にエンハンスメントが行なわれています」という「一般開示」から、1個1個の宝石についてどの様な処理が行なわれているかを表示する「個別開示」に変わることになった。
しかしながら、エメラルドにおこなわれている無色透明剤の含浸やルビー、サファイア、シトリンなどの単純加熱処理については処理の表記はしないことになった。これは従来の鑑別表記との整合性を図るためと、同じ処理でも着色元素を用いた加熱処理とは価格評価が格段に違うため、それを同一の「処理」にしてしまうと、業界内の混乱を招き、いわば「悪貨が良貨を駆逐する」のを防ぐため。
最近問題になっているダイヤモンドの高温高圧処理についても、「高温高圧プロセス」と表記することになった。
個別開示が実施されると、鑑別会社にとっては高度な器械の導入が必要となり、小規模な鑑別会社はグループ化するか、大手に依存せざるを得なくなるという見方がでている。
鑑別表記委員会では、4月中にJJAと宝石鑑別団体協議会(AGL)の理事会で承認を受けた後、5月中に「宝石の定義・命名法」の新版を刊行し、6月から各地で説明会を開催する予定にしている。実施は9月1日の予定。


地金価格急騰 2004年3月10日
地金価格が連日急騰している。特にプラチナは2001年10月2日に1gあたり1671円だったのが、今日現在で3281円と約2倍に上昇した。
このところ急ピッチに上昇しており、この1ヶ月でも13%の値上がりだ。
金・プラチナばかりでなく国際商品も軒並み値上がりしている。大豆は15年ぶりの高値をつけ、原油はイラク戦争を控えての危機水準まで戻している。
値上がり要因としては、世界景気の回復傾向や、米国や日本の低金利で投機資金が商品に向かっているということをあげる人が多いが、イラク戦費負担でドルへの信認が揺らいでいることや、デフレからインフレへ潮目が変わったという少数意見もある。


銀座の宝石店に白昼強盗で35億円強奪 2004年3月8日
5日午前11時45分頃、東京都・銀座の宝石店「ル・シュプール・ディアマン・クチュール・ド・マキ」3階で客を装った2人組の白人男性が案内した店員に催涙スプレーを吹きつけて顔を殴り、ショーケースをハンマーで割って、中にあったジュエリー4点、販売価格35億円相当を奪って逃走した。
その後の調べで、犯人は2日にも来店し、銀製スプーンを買って、3階にも案内されていたことが分かっており、十分な下見をした上での犯行との見方が有力。








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