ヨーロッパ・ジュエリーの400年展、今春開催 2003年2月1日
4月24日から東京・目黒の東京都庭園美術館で「ヨーロッパ・ジュエリーの400年-ルネッサンスからアール・デコまで-」展が開催され、その後、福岡、名古屋、京都でも展示される。
宝飾史の世界的権威であるダイアナ・スカリスブリック女史による監修で、日本ではこれまでほとんど紹介されることのなかったジュエリーの歴史的変遷が名品約200点で辿ることができる。
今回は、美術館所蔵品ばかりでなく、ショーメやカルティエなど有名宝飾店のコレクションや、デヴォンジャー公をはじめとする個人収集家のコレクションからも出品される。


2004年のイヤーストンをエメラルドに 2003年1月23日
日本ジュエリー協会が決めた今年のイヤーストンはサファイアだが、来年については未決定の状態だ。JJA 内部にはエメラルドにすべきという意見もある一方、最近の流行を採り入れてトルマリンにすべきだとか、ダイヤに戻すべきだとの意見も聞かれる。そこで、来年のイヤーストンにはエメラルドを採用してもらおうと、エメラルド輸出入業者が実行委員会を立ち上げる。
1月9日に推進準備委員会の会合があり、今月中に2004年イヤーストーン(エメラルド)実行委員会(英文名・Emerald Year Exective Committee for 2004、略称EYEC2004)を発足させる事を決めた。エスメラルダの佐野忍社長が委員長に就任し、活動費として入会金1万円で会員を募っている。委員会にはコロンビアエメラルド輸入協会の中心メンバー、コロンビアのエメラルド輸出業者大手も参加するとのことである。
委員会としては、単にJJAに採用を働きかけるだけでなく、決定後も様々な活動プログラムを主体的に実行していくという。


JIS指輪サイズ、消費者には啓蒙せずに 2003年1月23日
1月8日開催されたJJA理事会で、JIS 指輪サイズ問題についての森常任理事の答申を了承した。
答申では、現行サイズが事実上の日本標準規格であることを認めて「ジャパンカスタムサイズ」と呼ぶことにし、JIS サイズは世界的普及の流れが明らかになるまで業界外への普及啓蒙活動はおこなわない事を明記している。また、製造したスティックはジャパンカスタムサイズと両方を表示したものと取り替えることにするなど、マリッジリングメーカー側の主張が大幅に認められている。
昨年2月20日には当ホームページでも決着の方向として報道した通り、3 月8日付けでJJAが会員及び関係者向けに配布した「JIS 指輪サイズ標準測定具の普及について」という文書発送で一旦決着したかに見えたが、マリッジリングメーカーと合意した検討委員会発足前にJJAが広報活動をおこなったため、マリッジリングメーカーがJJAに不信感を持ち、検討委員会での長期にわたる対立が続いていた。
事態の打開を図るため、政木JJA会長は9月11日のJJA理事会で会長一任を取り付けた上で、森常任理事を長とするタスクフォースを作ってマリッジリングメーカーと協議し、ようやく合意に至った。  合意内容については3月8日の文書内容と大差ないという意見と、逆にメーカー側に譲歩しすぎたという見方に分かれている。今後は、製造した測定具をどの様に処分するかが問題になりそうだ。


WGC、日本での活動を凍結 2003年1月23日
ワールドゴールドカウンシル(WGC)は6日、日本における宝飾品関連事業を凍結すると発表した。
これはWGC本社のリストラ策の一環であり、今後は投資関連業務に注力するとのことだ。この結果、日本で長年にわたって続けられてきたゴールドジュエリーに関する広告活動は全面的に中止となるため、ジャパン・ジュエリー・フェア(JJF)をはじめとする展示会は大きな影響を受けそうだ。


全宝協がパパラチャ再検査へ 2002年12月14日
12月10日全国宝石学協会はパパラチャ鑑別書を発行した顧客に対する説明会を開催し、新技法によるパパラチャの発色プロセスと鑑別書の取扱いについて説明を行なった。
説明会では、ベリリウムが人為的に外部からコランダムに拡散させた結果、パパラチャ・カラーを発色させたということは国際的にも広く認知され、「処理」のカテゴリーに分類すべきとの考え方が世界的に主流になっていると説明し、「天然パパラチャ」という鑑別書を発行した石については再検査を行ない、新技法によるものであれば、「天然サファイア(処理石)」として鑑別書を再発行するとして理解と協力を求めた。
AGL の有力メンバーであり、11月27日の理事会決議に主導的役割を果たしたといわれる全宝協が、一転してAGL理事会の決定に反し、JJA の決議に同調する行動に出たことで、この問題は一層複雑化することとなった。AGL の対応が注目される。








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