サンデー毎日がダイヤ鑑定問題を報道 |
2002年4月13日 |
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4月8日発売のサンデー毎日4月21日号で「ダイヤモンドに気をつけろ」と題してダイヤモンド鑑定問題を報じている。
この中でAGTジェムラボラトリーと中央宝石研究所の2社が槍玉に挙がっている。
AGT の場合は宝石鑑別団体協議会(AGL)規定に反したカット表示をしていることが問題視されている。中央宝石研究所の場合は1997年当時のグレード表示違反を消費者にまで知らせなかったということを問題にしている。記事に若干の誤りがあるのでここで指摘しておく。
先ず、結論的にミキモトが自社鑑定していることが正しいかのように書いてあるが、むしろ自社鑑定の方がAGL規定に縛られない分グレード差が大きいことは業界の常識だ。かつてココ山岡も自社鑑定(名目上は直営の鑑別会社名で鑑定書を発行)で、AGL
より数段甘い鑑定を出していたことはニュースにもなったので覚えておられる方も多いと思う。
「鑑定結果が明らかな誤りである場合、儲けまでは保証しないが、正しい結果との差額は弁償するのが当然」というコメント
は一見正しそうだが間違っている。たとえば中宝研のDカラーが甘いと噂されれば、業者間ではEカラーの価格で取り引きされてしまう。一般に小売店は卸価格に自社の利益率をかけて小売価格を設定し、「当店はDカラーをこんなに安く売っています」と宣伝するので、消費者もEカラーの価格で買っていることになる。もちろん、中にDカラーの値段で売った小売店も無いとは言えないが、きわめて少数だ。 |
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